◆ アブラハムの生涯(4)
習志野バプテスト教会週報
○創世記一三章八〜一三節 アブラムとロトの家族はともにエジプトを出てベテルにむかった。神の祝福によって二家族は大変多くの家畜やもちものを持つようになったため、同じ場所にいることはトラブルの原因を生むことになった。 ここでアブラムは甥のロトに言った。 「汝もし左にゆかば我右にゆかん。また汝右にゆかば我左にゆかん」。 ロトの目の前にはあまねく良くうるおいてエホバの園のごとくエジプトの地のごとくなりき≠ニいうソドムとゴモラが広がっていた。ロトはアブラムにいろいろ親切にされていたのだが、「おじさんから、どうぞ」という言葉がなかったようだ。 「新人類」という様な表現がはばをきかせる今日この頃である。無責任、無関心、無分別、あまえ、見せかけ、不信心などが現代の傾向という。アブラムとロトとの信仰、生活態度には世代のギャップ(ひらき)があった。ロトはさっさと自分の好みの地をえらんだ。ソドムとゴモラの地が神にほろぼされる日が近いとは露も知らずによろこびいさんでこの地をえらんだ。新人類の典型か。 アブラムは神様の約束くださったことを 心から信じていたから、目に見える形だけで価値判断をしようとはしなかった。比較するには適切でないが、植木を買うときのえらび方はどうするだろうか。シンビジュームの鉢植えを買うとして、花が咲きほこっているものか、それともつぼみが多い方をえらぶだろうか。 ロトはこの世の宝に心をうばわれてしまったために邪悪な町で大きな苦難を通らなければならなかった。
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