神 の 福 音
               
        習志野バプテスト教会週報 
        二〇〇一年八月五日号 
        ▽神との平和
  ローマ人への手紙(講解)手引         

 まず、使徒パウロは自らを「しもべ」と考えました。それは奴隷(どれい)という意味で、他の人に所有されているということです(出エジプト二一章二六節)。 
 「使徒」とは、特別な権威をもって送られた人(マタイ一〇章一、二節)であり、召された使徒ということです。神の福音のために分離させられた者であり、み子イエスが中心の、神からの良いしらせを伝える人(ロマ一章二節)と強調しています。  
 パウロの挨拶はいつも「恵みと平安」を神の子たちが日日経験するようにとのことでした。それは服従と信仰のもたらすところです。 
 人類の窮状を解決する最終的な処方はイエス・キリストの福音だけと強調しています。 
 神の救いは人種、性別、学歴を越えて、信じる者すべてにあたえられる限りない力(ダイナマイトの語源)です。この書簡のテーマは神からの義です。全能の神のご性質と基準にもとづく「義」です。人間社会の義理とは全然ちがいます。神様は、イエス・キリストの十字架の死が私のためであったと認めて罪を告白し、救い主と信じ従う人を、「罪(心の中で)を一度も犯したことがない人=法的に正しい人」とみなしてくださることが義認(ぎにん)といわれ、ロマ書の主題となっています。 
 ロマ書の中心=キリスト 描写=神の力 目的=人間の救い 福音のもつ内容は、次の五つです。 
ア、罪の除去(神様と人間とをひきはなす罪の実在) 
イ、回 復(罪のゆるしをうけた人の神とのまじわり)
ウ、私たちの性質の聖化(神のみ言葉によって変化) 
エ、信じる者たちの復活(よろこびの希望) 
オ、永遠の生命の認識(死の恐怖を追放) 
神はただユダヤ人のみの神なるか、また異邦人の神な らずや、然り、また異邦人の神なり。神は唯一にして 割礼ある者を信仰によりて義とし、割礼なき者をも信 仰によりて義とし給えばなり。

           ロマ書三章二九、三〇節
かく我ら信仰によりて義とせられたれば、我らの主イ エス・キリストに頼(よ)り、神に対して平和を得たり。ま た彼により信仰によりて今、立つところの恵みに入る ことを得、神の栄光を望(のぞ)みて喜ぶなり。                ロマ書五章一、二節 
 神との平和について。「平和とは、戦争が終わったことを言う。神が私たちに対して、何の反感もお持ちにならないことである」(ニューウェル)。 
 

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