◆パウロの生涯(三三)
               
        習志野バプテスト教会週報 
        二〇〇一年一一月一八日号 
        ▽真理の告白と実践
 
 
われら祈り場に行く途中、うらないの霊につかれて占いをなし、その主人らに多くの利()を得()さする婢女(はしため)、われらにあう。彼(この女)はパウロ及び我らの後に従いつつ叫びて言う「この人たちは至高(いとたか)き神の僕(しもべ)にて汝らに救いの道を教うる者なり」。幾日(いくひ)もかくするをパウロ憂(うれ)いてふり返り、その霊に言う「イエス・キリストの名によりて汝に、この女より出でんことを命ず」。霊ただちに出でたり。
        使徒行伝一六章一六〜一八節
 
 人間は未知の世界に特別な興味をいだくようだ。ごく近い将来、自分の商売はどうなるか、選挙に勝てるか、結婚の相手はどうか、家を建てる方角は、などと広範囲にわたる。判断に迷う時、占い者の一言二言が決定をうながすという。お金がからんだ問題の相談となれば当然占いの謝礼も高くなるから、占い女を抱えた人間はもうけになる。神様は人間の心の弱さをご存知であり、占いのあたえる悪影響を根絶するように命じておられる(レビ記)。
 
 占い、口よせ、霊媒、ともにレビ記の禁じるところである。死者との霊交とか、死後の世界を見るとかいうことを書いた本があいかわらずベスト・セラーになっていることを見ると、現代人の心の不安、おそれの強いことがわかるではないか。悪魔は自分自身を人間にあらわすことなく、人間を悪魔の支配下においている(エペソ二章)。
 
 私たちには一日一日を最善に生きるようキリストのお言葉があり神様の保護の約束がある。(マタイ伝六章)
 「最悪の事態に備え、最善を待ち望もう。」(B・J)  女性が占いにこったり、霊媒となることは洋の東西を問わず、一般的なことのようだ。旧約聖書の中にもその例を見ることが出来る。女性が情緒的で男性が理性的と言われるような例は多いが、全てがそうだときめつけてはならないだろう。使徒行伝一六章においては、まさに占い女が悪の霊から解放されたケースである。
 
 もうけ口をうばわれた奴隷の主人たちは使徒パウロとシラスとをとらえて獄に入れるよう訴えた。獄中でのパウロとシラスは周囲の囚人の注目のまとであった。囚人が呪ったり、わめいたりするのが当たりまえの獄にあって、この二人はむしろ喜んでいるかに見えたのである。
 
夜半ごろパウロとシラスと祈りて神を賛美するを囚人ら聞きいたるに、=i使徒一六章二五節) ー続くー
 
 
◎ 暗誦聖句 マタイ伝六章二五節A
この故に我汝らに告ぐ…思い煩(わずら)うな。
 
 

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