◆クリスチャン生活(三)
     習志野バプテスト教会週報 
       二〇〇二年一〇月一三日号
       ▽み言葉を生活の中心に
 

 「誰のことも信用しようとしない者は、心の奥で泥棒である。そして、他の女の人たちについての悪い噂全部を鵜呑(うの)みに信じやすい女は、根っから心がひねくれているのである。」

 なかなか手きびしい。

 ある文芸作家は言いました。

 「人類の歴史は、信仰と不信仰との戦いである。」

 前回、何でも人の言うことをそのまま受け入れた『イワンのばか』のことを書きましたが、人を信じるということは大変難しいことです。地方から上京した人は、何回も都会でだまされます。やがて反動となって、相手に不信感を抱くようになっていきます。

 クリスチャンは、人間に失望し、人間に対しての信頼を失った人です。自分自身の心をも信用しないのです。絶望のはてに主イエス・キリストを仰ぎ望むのです。

汝ら鼻より息の出入(いでい)りする人に依(よ)ることをやめよ。
                イザヤ書二章二二節
すべて彼(キリスト)を信じる者は、辱(はずか)しめられじ。
               ロマ書一〇章一一節

 人は誰でも、キリストによって新しく生まれなければ、神の国をみることはできません。

 あなたは、他人の成功をうらやみ、失敗をよろこびませんか。金持ちが不幸になるのをみると手を打ってよろこぶ自分に、恐ろしくなることがありませんか。

 人の噂をすることは、もってこいのお茶うけ話となります。

人の是非(よしあし)を言う者の言葉は、たわむれのごとしといえども、かえって腹の奥に入(い)る。≫シ言二六章二二節

 私たちは、他人と自分の比較をして救いを求めるのではありません。問題は、自分なのです。

                                        ◇   ◇   ◇

 「成功の部屋へ入る扉は、『反対』というちょうつがいの上に回転する。」
人生において百パーセント「賛成」を受けて、事業をなすことはほとんどありえません。小さな子供の頃から、私たちは、「ノー」という短くても強固な言葉を聞かされてきました。

 もっとおやつが欲しいのに「だめっ」といわれ、あそびたいのに「寝なさい」と叱られ、好きでもないのにオルガンを練習させられたり……。      

 ちょっと余談ですが、人間の欲望、願いを全うするために「反対(逆方向の力)」をのりこえた例をいくつもあげる事ができます。皿を洗わなくてすむアイスクリームのコーン、サンドイッチ、電気釜や全自動洗濯機など。

                            (続く)
 

◎ 暗誦聖句 箴言二七章二三節

           


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