◆クリスチャン生活(四)
     習志野バプテスト教会週報 
       二〇〇二年一〇月二〇日号
       ▽正しいことを追い求めて
 
 「成功の部屋へ入る扉は、『反対』というちょうつがいの上に回転する。」 
 NHKのテレビ番組「プロジェクトX」は中高年の人人に大きな影響を与えているそうです。何度か見ましたが確かに成功するまでに多くの反対やざせつがつきものです。
 
 クリスチャン生活にもいろいろな反対が起こります。しばしば自分の家族から、強い反対の声があがります。そして、自分自身の内側からも、肉の力が霊の力にクレイム(苦情)をつけます。
 
 伝道を熱心にはじめると、周囲の反対が強くなります。あなたが職場でクリスチャンとしての言動を守ろうとすると、上司からも部下からも、のけ者扱いをされやすいのです。
 
「敵のない人間は、ダメな人間である。摩擦なしに動くことは出来ない。」
 
 なるほど、一世を風靡(ふうび)したおもちゃの自動車にフリクション・カー(摩擦の反動力を利用)というのがあります。床に強く押さえつけて、反動力をおこすのです。
 
 使徒パウロが伝道した時、金もうけの道を閉ざされた町の有力者たちは、反対して立ち上がりました。
 
この人々はユダヤ人にて、我らの町をいたくさわがし、我らロマ人たる者の受くまじく、行うまじきならわしを伝うるなり。=@     使徒行伝一六章二〇節
 
 いつの時代の聖書的クリスチャンも、神様に敵対するサタンとたたかってきました。目に見える力とだけではありません。信仰の内面的なものにまで、徹底的にメスを加えて、心の深みまで聖霊にきよめられ、強められたいと願ってきたのです。
 
 以前にお話をいただいたことのあるフォスター先生も、韓国では、周囲の妥協的な教会や名ばかりの信者に「トラブル・メーカー」とか「虎(タイガー)」と恐れられているとか。
 
 私たちは決して、自分から求めて問題を起こしたり、隣人を傷つけたりする類(たぐい)ではありません。教会においてもそうです。神様に喜ばれることこそ、何よりも大切であり、それがまたマサツをおこすことになるのです。
 
 マサツを恐れて口をつぐむとどうなるか、私たちはここ数年、いろいろな社会問題を見てきました。薬害、食品トラブル、自動車のリコールかくし、不良債券問題等、数えきれないほどの新聞記事がそれを示しているといえないでしょうか。
  クリスチャンは周囲の人をだましたり、自己中心で物事を考えて反対されることを信仰のたたかいと考えているのではありません。神様の教えに従おうと努力し、正義と善を追求する過程において直面する反対は信仰者を強くし、生長をうながすでしょう。  
◎ 暗誦聖句 マタイ伝六章三一節さらば何を食(くら)い、何を飲み、何を著()んとて思い煩(わずら)うな            

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