◆ ロマ書の学び(9)
習志野バプテスト教会週報 二〇〇三年六月一日号 ▽ 主に心をささげる 二千年間の歴史の中で、ローマという国は様々な影響を人間の歴史にもたらしてきた。ローマ法(法律)や、英語のスペルで日本語のアイウエオを表すローマ字、時計でみるローマ数字など、色々な形で私達はローマの影響を受けてきている。
「All roads Lead to Rome.」 「全ての道はローマに通じる」という諺(ことわざ)だが、これには歴史的背景がある。ローマはシーザーの権力のもとに、自分達が支配しようとする国に向かって、道を作った。それを通って、馬車、戦車、そして兵隊が動き、急速に周辺の地域を制圧していった。 中国はイスラエルに向かって山を崩し、谷に橋をかけ、ずっと一本の道を作っているといわれる。これは歴史学者や現在の預言の学者が言うように、黙示録にある強大な国が、世界の大戦争ハルマゲドンの戦(いくさ)に向けて道を整えているとしたら聖書の預言の通りになるわけだ。
これと似た表現に「全ての道は山頂に通じる」という言葉がある。富士山に登ろうとする時に、御殿場口や吉田口があるように、全ての上り口は必ず頂点である山頂につながっているという。ビリー・グラハム博士などは、『神様は現在この世界にさまざまな宗教をお与えになっている。仏教であれ、キリスト教であれ、ユダヤ教であれ、どの道を通っても頂点である神の国に着く。』と言い出している。
イエス・キリストが開いてくださった十字架の道以外に救いはない。日本人の間に広く広まった考えによって、皆さん方の確信を失わないで頂きたいと思う。
救いは一瞬であるが、クリスチャンの人格は、一日では決して出来あがらない。イエス様を信じた瞬間に、すばらしい伝道者、宣教師のようになれるという事ではない。毎日毎日、様々な痛みや苦しみ、悲しみを通して順々に信仰の高嶺へとあがっていくのである。
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