◆ ロマ書の学び(93)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇五年五月一日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 どうしてもやめられない悪い癖、性癖、悪い趣味、食べ物、飲み物があるとするなら「私はイエス様を信じた時に死んだのだ。だからこのアルコール類は私に対して何の力もなくなっている。」そう考えていただきたい。

 死んだ人間は「これがないと生きられない」ということはない。「毎晩アルコールを口にしなければ眠れないという奴隷のような状態から、神様どうか私を救い出して下さい。アルコールが私を奴隷にすることがなくなるようにしてください。」と、祈ることだ。そうすれば、「そうだ、私はもう死んでいるのだから、死んだ人間が、あれが欲しい、これが欲しいということはない。」と、思うはずだ。試しにやってご覧になるといい。

 私たちがこの地で伝道して、一番最初に救われた人のことだ。ある日、一緒に京成大久保駅に向かって帰る時に、「先生、これを受け取ってくれませんか。」と、言ってかなりの額のお金を差し出した。「理由がないのに、お金を受け取ることはできません。」と私が言うと、彼は「私はイエス様を信じたときに、これまでどうしてもやめられなかったタバコをやめようと思って『神様、私はもうタバコをやめたいです。タバコから逃れたいです。』と祈って以来、タバコ代を貯めてきました。もう全くタバコが欲しいとは思いません。タバコの力から私は解放されました。」と、言った。後に彼は献身し、伝道者となった。

 罪の力は自分がどんなに理性を働かせても、やってはいけないと思っても、体が言うことを聞かず、手が出てしまうということを、私たち自身がよく知っている。私達が考えるよりも、はるかに罪の力は強い。人間は誰も自分で罪の力に勝つことはできない。これをまず覚えなければならない。「いや、私は信仰の力によって…」という方がいらっしゃれば、少し待っていただきたい。

 では、どうやって信仰生活を送っていくのか。どうやって私たちは誘惑に勝つことができるのか? それは、自分が死ぬことにある。死んだ人間は叩かれても打たれても何をされても痛くない。ということは、私達は「生きている」ために罪の誘惑に負けて「あっ、またやってしまった。苦しい。」と繰り返しやっていくのではなかろうか。

汝ら知らぬか、凡(おおよ)そキリスト・イエスに合うバプテスマを受けたる我らは、その死に合うバプテスマを受けしを。=@             ロマ書六章三節                     (続く)


◎ 暗誦聖句  コリント前書一〇章一二節

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