◆ ロマ書の学び(104)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇五年七月一七日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 『リーダーズ・ダイジェスト』にザ・ヒーリング・パワー・オブ・フェイス(信仰による癒しの力)=@という記事が掲載された。東南アジアによくある癒(いや)しの宗教、日本でも世界中どこでもこれに入れば病気が治ります、という宗教と同じようなものかと思ったが、そうではなかった。

 アメリカの色々な大学の医学研究機関の研究結果であった。一九八七〜九五年までアメリカで二万一千人に対してなされた調査であった。その結果、信仰を持つ人は信仰のない人より平均で七年間長生きしている、という内容の記事であった。「こんな時代だから、長生きしたくない。」と言わないでいただきたい。神様のご用のために七年長く生きられるとはいいことではないか。

 この発表は医学生で、祖父が宣教師、父親が医師、三代目のクリスチャンだそうである。いろいろな病気の患者に接していて、確かに信仰を持つ人たちは病気に打ち勝つ力があるというのだ。それは「生きよう」「この病気の苦しみを通して私は神様からこういうものをいただくのだ」「神様の目的があって、私はこの病気で今苦しんでいるのだ」と考えて、決して諦(あきら)めることはないから、その信仰による力によって癒されてくるケースが大変多いというのである。そして同じ信仰の友のはげましがあるから・・・。

 現在、アメリカの多くの医学、医科系の一二〇の大学、高専五〇の学校が、世界の大きな宗教を科目として教えているという。なぜだろうか。今も医者の手当てだけではどうしようもない難病が多くある。その中にあって、信仰の力がこれほど見直された時はないという。

 私は一九九三年、ガンで入院したとき、千葉大の教授であった担当医に「私は死ぬことは怖(こわ)くありません。でも、手術をする前に一日祈る時間を下さい」と言った。当然、この医者は反対した。「私は無神論者で神様なんか信じていません。あなたが祈る時間をほしければ構(かま)わないが、そのかわりあなたの生命を保証しません。」と。

 しかし、神様は私のガンを薬の服用も手術もなしで、全部きれいに消して下さったので、この医者は「私は神様を信じていないけれど、あなたの神様には負けました」と言った。大抵のガンの患者は五年間、その潜伏期間、あるいは増幅期間として、要注意なのだそうだ。もう私は十年以上、まったくガンの転移がない。むしろその時神様に祈って癒されてから、いつも持っていたひどい偏頭痛やストレス性の胃炎、胃潰瘍から解放された。

 神様が下さる癒(いや)しは本当に素晴らしい。それは復活のイエス・キリストの力なのである。私たちは復活の主によって、永遠の生命をいただいている。そしてまた、地上にあって神様のみこころを日々行(おこな)っていく、という生きる目的が与えられている。  
                 ( 続 く )


◎ 暗誦聖句 イザヤ書三章十節
なんぢ義人(ただしきひと)にいえ かならず福祉(さいわい)をうけん 彼等は そのおこないの実をくらうべし


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