◆ ロマ書の学び(113)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇五年一〇月二日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  決して、石原都知事のまねをして、外国人は危険な存在と言っているわけではない。しかし以前、松山牧師たちも、荷物を預けていた成田の家を壊され、電化製品をはじめ、その中の金目の物だけ盗まれた。警察の話では、外国人がこの辺りを荒らしまわっている、なかには人の家に住み込んでしまっている外国人もいる、というのだ。

 これほど無防備な国において、戦う、血を流すということを最も反対し、平和な暮らしを求めるクリスチャンたちの命を、マスコミは狙っているのだ。そのことに漫然として、言われっ放しでいい、それが愛の行為だと言うクリスチャンの態度は、何とかしなくてはいけないと思う。本当にイエス様を愛し、イエス様にすべてを捧げたのであるならば、自分が犠牲になったとしても、真理のために立ち上がらなくてはいけない、と思うからだ。

 日本の国内にいる聖書信仰の立場にたつ、バイブル・バプテストを含む諸教会にあてて一〇〇通以上の手紙を出したが、数人の先生からご連絡を頂いただけで、あとはなし(、、)のつぶてであった。

 ほぼ同時期に、アメリカの国際ファンダメンタル・バプテスト・フェロシップの責任者兼牧師である方にお手紙をさしあげた。早速、この先生から、読売新聞にあてた抗議のファックス文の写しが私のところに送られてきた。その直後、ボブ・ジョウンズ大学総長、ジョウンズV世博士からもお返事をいただいた。「日本のために祈っています。先生から頂いた日本の状況は、まさに私たちが一番恐れていたことであり、チャペルでこの問題をぜひ話したい」とのことであった。ジョウンズ博士も、読売新聞に抗議の手紙をすぐに出してくださった。

 その翌日、読売新聞夕刊に、大きく記事が出た。驚くべきことに、キリスト教の牧師からの反対の声であった。

「クリスチャンは敵を愛せと言われているではないか、右の頬(ほお)を打たれたら左の頬(ほお)を出せと言われているではないか。そういった憎しみをもって発言するマスコミに対して、愛の行為を示しなさい。」というのだ。

 これは、イエス様の教えを全く理解していない姿であると思う。イエス様は、一度も怒らなかっただろうか?イエス様は福音書を見ると、人々を間違った方向に引きずっていくパリサイ人、律法学者を激しく怒り、彼らを裁かれた。神殿の前で、商売をしている両替商や悪徳商人たちをむちで追い払われた。こうしたイエス様の怒りは、決して忘れてはいけない、クリスチャンのあるべき姿を教えているのではないか、と思う。   (続く)

◎ 暗誦聖句  ヤコブ書五章一一節前半

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