◆ ロマ書の学び(115)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇五年一〇月一六日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 多くの人々は、悪魔の存在を忘れたり、無視したりしている。しかし、神様に逆らった天使の頭(かしら)であった悪魔は人間の心に働きかけ、時には、悪魔の手下が人間の内側に巣食(すく)うのである。福音書には二千頭の豚の中に悪霊がうつり、湖で溺れ死んでいった、という記事がある。人間の中にそういった悪霊が宿ることがあるのだ。

 私たちは今、悪魔がこの世を支配しているのだということを理解しなくてはいけない。悪魔は政治の世界も支配し、また人間を争いに駆り立て、地上に平和がこないように、神様の御計画を破壊するようにたくらんでいる。マスコミの新聞記者、あるいはテレビの解説者に注意するだけではなく、その背後にあって聖書の教えに立とうとするクリスチャンの心を混乱させようとする悪魔の力が働いていることを、忘れてはいけない。

 使徒パウロはエペソ書において、御霊の剣を持って武装しなさい。≠ニ教えている。二千年前と同じく、私たちの敵は人間対人間という争いではなく、悪の勢力と神様の側の勢力ということなのである。その本質を見落としてはいけない。

 実は私たちの心の中にも悪魔の力が働いて、イエス様を信じるまでは罪の性質を持ち、自我(、、)そのものが私たちの人生を動かす原動力となっていった。テサロニケ前書に人間は、霊、精神、肉体の三つの部分から出来ていると書かれている。神様と交わりを頂く、神様との関係にかかわる部分が人間の「霊」の部分である。

 しかし、人間の霊の部分は生まれたときから死んだ状態であるので、神様を自分の力で認めることが出来ない。日本人の多くが誤解するのは、精神と霊の領域をごちゃ混ぜにして、そして魂、心という表現を使って混乱を招いている。しかし、聖書ははっきりとこのギリシャ語の原語とあうように、霊と精神、また肉体というのは別々の領域を持つと教えている。外側は肉体、その内側は精神であり、更にその中心に霊があると示している。

 

◎ 暗誦聖句  ルカ伝五章一二節


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