◆ ロマ書の学び(200)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇七年八月五日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 ロマ書九章を読み、神様のお選びくださった者として、自分の願いではなく、私がキリストを選んだのではなく、イエス様の側から私を滅(ほろ)びの中から選んでくださった、ということをしっかりと覚(おぼ)えていただきたい。

 「何故、御(み)神は我(われ)を選び給いしか。」「私にはその理由がわかりません。けれども神様、あなたは誰でも呼び求める者を救うと約束されました。私が証(あかし)することが出来るように力を与えてください。」と祈ることも必要ではないだろうか。

 K兄は幼い時から、育てのお母さんにイエス様を信じるようにと、言われ続けて来たそうである。K兄は、白血病という重い病にかかって初めて、イエス様を信じようというきっかけが与えられた。実に五〇年以上の長い間、K兄のお母さんは、この兄弟が救われるようにと祈っていたのである。「私はもう三〇年あるいは四〇年祈っている。」とおっしゃるかもしれないが、でも、あきらめないでほしい。K兄のお母さんは、この兄弟が救われるためにずっと祈って来られたのである。皆さんが祈り、神様に呼び求めるならば、神様は必ず答えてくださる。

 今から四〇年以上前、私がBJUで勉強していた時、宣教集会の時にある宣教団体の委員の方がチャペルでお話になった。その人は以前、世界的に有名な人物、アルカポネのボディ・ガードをやっていた人であった。このボディ・ガードは、自分がイエス・キリスト様を信じたきっかけは、娘が日曜学校に誘(さそ)われて行っており、やがて娘と奥さんがお父さんの救いの為に毎日祈っていたからと言うのである。

 彼はたまに家に帰って来ると、二人が祈っているのを見て、殴ったり蹴ったりして「そんな祈りはやめろ。汚らわしい。」というわけで大変暴力をふるったそうである。

 しかし、この二人の祈りは神様に聞かれて、アルカポネのボディ・ガードは、見事な回心をするのである。そしてカポネの部下達から、逆に命を狙(ねら)われるようになった。三年の間、彼がどこへ行くにも、五、六人のカポネの部下達が彼を見張って張りついていたというのである。三年経(た)って、ようやくカポネの秘密をばらさないだろうということで、彼は自由にされたのである。そしてある海外宣教団体のチームの一人に選ばれ、奉仕をするようになった。
                    (続く)

◎ 暗誦聖句 ルカ伝八章四五節前半

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