◆ ロマ書の学び(210)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇七年一〇月二一日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 以前、三重県のある方から「バイブル・タイムを聞いています。日本の教会には本当の意味で根本主義の教会が少なくなっていることに驚き、悲しんでいます。」とお電話をいただいた。まさか、そんな遠方の方がバイブル・タイムを聞いていらっしゃるとは思っていなかった。

 さらに九州の鹿児島でも聞いていてくださる方がいて、時々お電話を下さる。その方は「四分間で短いから、ちょうど聴きやすくていいです。」とお話しくださった。

 四分間で何が話せるかと思うが、テレビのコマーシャルは一本が一五秒くらいだ。一五秒でも毎日のように見たり聞いたりしていると、だんだんそれが私達の潜在意識の中に植えつけられてくる。*バイブル・タイムは、一〇年以上前に始めたが、すでに二万回を越えている。教会に出席できない方であっても、こうして一週間同じメッセージ(毎週日曜日に更新)を、繰り返し繰り返し聞いてくださることは感謝なことだ。

 四分間で何ができるだろうか?考えてみると一日のうちに一三分(四分間の三倍ちょっと)の英語のレッスンを受けた私は、五年間で英会話を身につけてきた。それを考えると、四分間でも一週間同じものを聞くわけであるから、聴く方の心の中にしみ渡っていくと思う。

 聖書を読むにあたって、文語体がいいか、新改訳や他の訳がいいかと迷ったが、文語体でも皆さん聞いてわかってくださっているということだ。むずかしい聖句は使わないようにして、難しいと思われるところは説明を加えながら録音している。録音する時は、たいてい四週分を一日かけて作る。これは私にとって、今、喜びになっている。いつまで声が続くかわからない。かぜをひいたりすると、がさがさな声での録音になってしまう。しかし、全国あちらこちらで聞いてくださっていると思うと、顔は見えないが大変祝福されている。

 多くの皆さん、特に心に病をもつ人達のことを祈りながら録音している。一日に三〇回、電話が鳴り続ける週もある。はじめは、一日に一、二回だった。やがて一ヶ月で二〇〇回くらいになった。今、一日三〇回ということは、一ヶ月で九〇〇回を越えるものすごい量だ。心の病をもつ方が続けて何回も聞いてくださることを思うと、私は「家の人は電話代が大変だろうな。」と、そちらのほうが心配になる。

 皆さんはテレビの一五秒のコマーシャルがいくら位か、ご存知だろうか。三〇年前、ローカル放送で一秒一万円から一万五千円位かかった。マスコミで働いた方はお分かりだと思うが、あの一五秒か二〇秒の宣伝でも、一つのCMに三千万円位かけてコマーシャルの専門家は作るとか。それを思うと、四分間でも人々の心の中にイエス様のことが伝わって本当に感謝なことだと思っている。

*(補足)電話伝道は二二年前から続いています。(続く)


◎ 暗誦聖句 ヤコブ書一章六節A
但(ただ)し疑(うたが)うことなく、信仰をもて求むべし。

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