◆ ロマ書の学び(226)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇八年二月二四日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  録(しる)して『見よ、われ躓(つまづ)く石、礙(さまた)ぐる岩をシオ ンに置く、これに依頼(よりたの)む者は辱(はづか)しめられじ。』と あるが如(ごと)し。=@       ロマ書九章三三節

 長くカナダに住み、伝道なさったルイス先生家族について触(ふ)れておきたい。当教会の創立以前から今に至るまで、毎日、当教会と日本の魂のためにお祈りしてくださっている家族である。

 時々、祈祷課題にあがるご家族であるが、現在はご夫婦共に体調を崩し、米国サウス・キャロライナ州で次女家族と同居している。ルイス先生は脳腫瘍のため三度手術を受け、その結果一日中襲ってくる身体中の痛みと戦いながら、今もパソコン伝道をなさっている。一日のうち、ほんのわずかしか座ることが出来ない身体でパソコンに向かって福音を発信しておられる。

 夫人は、数年前に心臓発作で倒れるまでの長きに渡り看護士として働き、病院において証を立てながら家計を支えてこられた。子供達も大学に進学するまでカナダに在住していたので、大きな戦いを経験した。せっかく福音の種をまいても、人々が教会につながらないのである。日曜学校を開いても子どもはすぐ来なくなってしまうのだ。

 実はカナダのニュー・ファウンド・ランドでは、バプテスト教会員では学校を卒業したと認めてもらえなかったのである。カトリック、もしくは国の指定する教会に属していないといけない、というのである。そのため、ルイス家の子供達はなかなか卒業を認めてもらえないという苦い経験をしてきた。しかし、それでもルイス先生たちはカナダでの伝道を決してあきらめなかった。

   私たちはこうした姿をみる時に、何故イエス様を信じた人々が、それほどまでにして福音を伝えたいのか、その力の原動力は何であるか、ということを思わずにはいられない。

   ロマ書において使徒パウロは九章三〇節から一〇章四節までで、イスラエルがなぜ、躓(つまづ)きの石につまづいてしまったのか、ということを書き記した。

  二番目に一〇章五節から一五節において憐れみ深い神さまの、人間に対する提供物、神様がいかに人類を愛してくださり私たちに大きな恵みを授けてくださるか、ということが記されている。また一〇章一六節から二一節において、イスラエルが神様からの招きに対して拒(こば)み続けている姿、イスラエルが神様からの招きを繰り返し繰り返し「要(い)りません。」「嫌です。」と拒んでいる、ということが書かれている。       
      (続く)

 


◎ 暗誦聖句 マタイ伝五章三節

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