◆ ロマ書の学び(243)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇八年六月二九日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  なぜ、人間は神様の救いの御言葉を信じようとしないのだろうか。

  一つには、私たちの心が悪いからだと聖書は教えている。また、神様から与えられる救いが人間の力では手に入れることが出来ないほど高価であるため、多くの人々は信じようとしないわけである。

されど我いふ、彼ら聞(きこ)えざりしか、然(しか)らず『その声は全地にゆきわたり、その言(ことば)は世界の極(はて)にまで及(およ)べり。』=@         ロマ書一〇章一八節

『われ従(したが)わずして言い逆(さか)らう民(たみ)に終日(ひねもす)手を伸(の)べたり。』と云(い)えり。=@     ロマ書一〇章二一節

汝ら我(われ)を選(えら)びしにあらず、我なんじらを選べり。しかして汝らの往(ゆ)きて果(み)を結び、且(かつ)その果(み)の残(のこ)らんために、又(また)おおよそ我(わ)が名によりて父に求むるものを、父の賜(たま)わんために汝らを立てたり。                ヨハネ一五章一六節

「汝ら我(われ)を選びしにあらず。」とは、イエス様がおっしゃった言葉である。あなたがイエス・キリストを選んだのではない。

  神様があなたを、この罪深い世界から選び出してくださった。そして神様の救い、永遠の命を与えようと約束を下さっているのである。

されば我等(われら)はキリストの使者(ししゃ)たり、恰(あたか)も神の我等によりて汝らを勧(すす)め給(たも)うがごとし。我等キリストに代(かわ)りて願う、なんじら神と和(やわら)げ。              コリント後書五章二〇節

  私たちクリスチャンはキリストの使者、伝令者である。

  ずいぶん前になるが、インドの南部に伝道に行った時、飛行場にインド人の牧師がタクシーを借りて迎えに来てくださった。そのタクシーは、すごくいい車であった。インドには外車も多く入っているからであろうか。その車はなんと、アンバサダーというタイトルの車であった。

  「アンバサダー」とは「大使」という意味である。えらいタクシーだなぁと思った。しかし、考えてみれば私たちクリスチャンは一人一人が、神様からこの世に遣(つか)わされた「アンバサダー」(大使)である。

  たとえ、召命(しょうめい)を受け、神学校で勉強をしていなくても、伝道者として訓練を受けていなくても、である。イエス様を信じて救われた人は全(すべ)てが、神様のアンバサダー、大使なのである。「大使」というのは、自分の意見を言うのではなく、自分を送り出した国を代弁する者のことである。             (続く)

 

 


◎ 暗誦聖句   詩篇二三篇三節

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