◆ ロマ書の学び(267)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇九年一月一一日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  「コスモス」というギリシャ語がある。世界という意味である。この聖書に書かれている「コスモス」とは、悪魔が支配しているこの世のことである。悪魔の支配下にあり、罪の滅びの中にある人達の中から、神様は、あえて、私を、あなたを選(えら)んでくださった。そして罪の世界から、神様の側に分離をしてくださったのである。この分離とは、罪の世界にあった私たちが神様によって取り出されて、神の側に引き入れられたということである。私たちは、神様によって世から分離されただけでなく、罪の世界からも分離された者なので、もう一度罪の世界に、はいりこんではいけないのである。

  私たちは仕事や生活の面で社会生活をしている。しかし、この世の中の流れに染(そ)まって、この世の中と同じように行動してはいけない。

  日本ではだんだん、戦争中と同じように「町会」という組織(そしき)が、権力を持ち出した。それぞれの町、村、小さな四、五〇軒の集まりで町会を作らせる。そして、市役所はその町会を通して、いろいろな連絡をしてくる。その町会が、大変大きな発言力を持っているのだ。習志野で私たちも以前、証(あかし)のためにと思って町会に入っていた。しかし、町会費から「お祭り」のために使うお金が出て、様々な偶像崇拝に関(かか)わることに使われることがわかり、私たちは町会を抜けた。町会費の会計報告を見て、街灯の電気代のために負担するというのはわかる。しかし、神様の御言葉に反する、偶像に関するお祭りのために当然のように町会費から「寄付」することには反対している。町会費を負担(ふたん)するのはやぶさかではない。電気代や近くのしらかば町会会館を作った時には教会の名前で寄付(きふ)をした。私たちは決してこの地域社会から浮き上がって全く別のことをするというのではなく、偶像に関わることには一切(いっさい)タッチしたくないのである。これは神様の明確な教えに従っているのだ。

  ところが、はっきり御心(みこころ)であるかどうかわからない場合はどうだろう。今日、何を着て教会に来ようと思われただろうか。洋服ダンスを開いて、今日は赤にしようか、白、黒、エンジにしようか、と。聖書を見ても、今日あなたはこの色のこの服を着なさい、とは書いていない。あなたがこの寒い中、雨にうたれながら教会に行く時に風邪をひかないように暖かい服装をしなさいというのが神様の御心(みこころ)である。しかも、礼拝にふさわしい服装を、ということになるだろう。コリント前書一〇章三一節にあるとおり「飲むにも食らうにも、何をするにも、神の栄光を表すようにする」ことが基本的な神様の御心(みこころ)である。

   「この世」つまり、悪魔が支配しているこの世界では、価値観、あるいは考え方、政治のしくみ、様々の面で、悪魔の哲学、思想が幅(はば)を利(き)かせているのだ。(続く)

  ◎ 暗誦聖句 コロサイ一章二四節後半
またキリストの体(からだ)なる教会のために我が身をもて
 キリストの患難(なやみ)の欠けたるを補(おぎな)う。


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