◆ ロマ書の学び(268)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇九年一月一八日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  多くの日本人は勘違(かんちが)いしているが、アメリカもまた、悪魔の支配する世界の一部である。アメリカはキリスト教国でありながら日本に原爆を落としたではないか、と怒るが、アメリカは決してキリスト教国ではない。国連の統計を見ても、アメリカはキリスト教の国とは書いていない。多くのクリスチャンがワシントンの政治の世界で働いているが、アメリカ全体がキリスト教の国ではないのである。

それがよい証拠には、ブッシュ大統領の前のクリントン大統領は、全ての公立学校から、聖書を取り除こう、サッカーや野球の試合でも、教室の勉強の時でも一切、祈りをしてはいけない、というおふれを出した。キリスト教国であればそのようなことはしないはずである。また、当時、いくつものキリスト教の教会が経営している学校が裁判にかけられた。天地創造主(てんちそうぞうぬし)である真(まこと)の神様を教えているということで、様々な批判を受け、迫害を受けたのだ。

私たちは、ブッシュ大統領がどの程度イエス・キリストを信じているかわからない。選挙の時には候補者はよく教会を行脚(あんぎゃ)し、ボブ・ジョウンズ大学にも、レーガン大統領ほか共和党の候補者が選挙演説に行っている。多くのクリスチャンが集まるところに行くと、いかにも自分の信仰が認められたということで宣伝しやすいのだろう。でも本物かどうかはわからない。神様だけがご存じなので、私たちは軽々しく判断することは出来ない。

この世にならうな。≠ニは、イエス様を信じる私たちはこの世の中の仕組み、考え方、価値観、社会生活の様々なことに、どっぷりと浸(つ)かりきってはいけないということである。なぜならばクリスチャンは、悪の世界の考え方、価値観と当然ぶつかるからである。

身近な問題でも、毎年のように食品メーカー等が、偽装表示したり、悪いことをしていたことに驚かされる。でも、それは悪の世界だから、起こりうるのだ。この世は天使の集まる国ではないのだから、どの企業でも多かれ少なかれ、やっていることなのかもしれない。完璧(かんぺき)で精錬潔白(せいれんけっぱく)な企業はこの国においては、なかなか成長しにくいのが現実なのかもしれない。談合、あるいは国会議員に口を利(き)いてもらうなど、この社会はいろいろな形で自分に利益をもたらすような方法を用(もち)いようとする。しかし、クリスチャンはこの世の流れにどっぷりと、つかりきってはならない。 この世の状態は過ぎゆくべければなり。≠ニコリント前書七章三一節にある。(続く)
       (二〇〇二年二月三日礼拝メッセージから)

 

 


◎暗誦聖句 詩篇一一九篇一三〇節
聖言(みことば)うちひらくれば光をはなちて愚かなる者をさとか らしむ

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