◆ ロマ書の学び(279)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇九年四月五日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  世の中で成功した人、有名になりお金に不自由なく生活した有名タレントとか、何かを発明した人たちを山ほどご存知だと思う。アメリカにビル・ゲイツという、世界一のお金持ちがいる。彼は日本円にするといくつ後ろにゼロがつくかわからないくらいの、二四〇億ドルという大金を惜(お)しげもなく寄付した。

  貧しい人々や特に小さな赤ちゃん達など病院に行くことができず、貧しさの中で苦しんでいる人たちの治療のために財団を作り、奥さんをその財団の理事の一人にした。専門家にお願いして、世界中に散らばっている不幸な貧しい子供達が治療を受けることができるようにと、財団を作ったのである。すごいことをするなあと思う。眠っている間もどんどんお金が入ってきて、お金に埋まってしまうぐらいのお金持ちなのだそうだ。

  かりにあなたにそれだけのお金があったら何を考え、何をするだろうか。多くの人たちは自分のために大きな城を建てたり(日本では自分の庭に城を建てる人がいる)金ピカの屏風(びょうぶ)を立てたり自分の銅像をつくったり、様々な形で自分のためにお金を使うだろう。なかなか他の人々にも同じように楽しんでもらおうという思いは、わいてこない。

  多くの人々はこの地上の富に目がくらむ。しかし、地上の富は実は不幸をもたらすことが多いのである。

  かつては、バングラデシュは貧しい国だと言われた。しかし、今やアフガニスタンが世界で非常に貧しい国であると言われているらしい。彼らは麻薬の素(もと)となるケシを栽培し、それを周辺諸国に売っていた。麻薬を製造するために、ビン・ラディンという人が手当をしそのお金で武器を仕入れたと言われている。お金の使い道は、いろいろである。はたして、お金があればそれで幸せだろうか。お金にふりまわされてしまう人もいれば、貧しい人々のために利益をもたらそうとする人もいる。

  多くの科学者あるいは政治家、芸術家が、これを手に入れたいと願っているのが「ノーベル賞」だといわれている。どこかの宗教の会長は、ノーベル賞が欲しくて、一生懸命に国連に寄付をしたり、あちらこちらに寄付をしているらしい。考えてみればあのノーベルという人物は、ダイナマイトを発明した。破壊をすることを始めた人物である。

  彼は自分の発明したダイナマイトの恐ろしい結果に驚いて、自分の遺産をこういう形で世界の人たちに役立てたいと願った。いってみれば、自分のやったことの帳消しをお願いしたいというわけである。人間のもたらす物は、幸福以上に実は破壊的な物が多くある。 クリスチャンは神様の御心(みこころ)を見出すことが大事であり、同時に神様の御心(みこころ)を実践するということがたいへん大切である。              (続く)

 

 


◎ 暗誦聖句 マルコ伝一五章三九節「 」内
『実(げ)に この人は 神の子なりき。』

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