◆ ロマ書の学び(286)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇八年五月三一日号
         ▽ み言葉に生きる

 

 

  聖歌四七六番「安けさは川のごとく」で有名なスパフォードという作曲家は、アメリカの有名なワイシャツ・メーカーの方であった。彼は自分の娘たちを遭難事故で失ったが、その悲しみの中でも神様の御心は最善であると「安けさは川のごとく」を書いた。

  時にはどんなに祈っても「そちらではなく、こちらに来なさい。」といわれることがある。たとえば使徒行伝では使徒パウロは自分が祈ってあちらの方へ行きたいと願ったとき聖霊に禁じられた、と書いてある。彼は、テサロニケ人の叫ぶ声を聞き、これが現在にいたるまでの世界宣教の大きな門が開かれるきっかけとなっていった。

  世と世の慾とは過ぎゆく、されど神の御意を行う者 は、永遠にとどまるなり。 第一ヨハネ二章一七節

  アフリカ伝道をした、リビングストンという宣教師は、「もし、神様の御心(みこころ)ならば、私はアフリカのどまんなかにいたい。神様の御心を離れて、イギリスにとどまるよりも。」と言った。神様の御心にとどまるならば、どんなアフリカの奥深いところであっても、神様の御心を行う最高の場所である。 宣教師のいろいろな歴史を見る時に、すべての宣教師が自分の願った所に行っているわけではないことがわかってくる。

  たとえばウイリアム・ケアリーは、はじめ○○○方面に行こうと思っていたが、神様は彼をインドにお導きになった。アフリカ探検家として有名なリビングストンもはじめからアフリカに行ったわけではない。リビングストンは、はじめ中国で医療伝道をしたいと思って医学の勉強をしていたが、中国に行く直前に、英国と中国のアヘン戦争が起こり、その結果イギリス人である彼は中国へ行くことが出来なくなった。彼はすぐ「神様。私を別の所で用いてください。」と言ってアフリカの道を目指した。そのきっかけを作ったのはロバート・モファットという人である。

  私も数年前、ロンドンでモファット師のお墓を見てきたが、本当にふつうの何の変哲もない小さな石であった。同じ墓地にあるC.スポルジョン師の墓は立派な物であった。このモファット師がリビングストンに大きな影響を与え、リビングストンはアフリカの奥地伝道にむかったのである。

  神様は、どんな小さな事柄でも相働いて神様の御心がしっかり成就するように導かれる。大切な事は私たちが自分自身を心から神様に献げて神様の御心に喜んで従っていくことである。そうすればあなたの謀(はか)るところは必ず成(な)る≠ニいう聖書の約束はあなた自身の人生にも豊かに成就するだろう。こんなにすばらしい約束が与えられているとはなんと素晴らしいことであろうか。神様の御約束を信じて祝福のうちを共に歩んでいこう。(続)  

 

 


◎ 暗誦聖句  詩篇五五篇二二節A
なんじの荷をエホバにゆだねよ。(さらば汝を支え給わん。)

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