◆ ロマ書の学び(306)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇〇九年一一月一日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  愛する者よ、自(みずか)ら復讐(ふくしゅう)すな、ただ神の怒(いか)りに 任(まか)せまつれ。録(しる)して『復讐するは我(われ)にあり。我これ を報(むく)いん』とあり。『もし汝の仇飢(あたう)えなば之(これ)に食(く)わ せ、渇(かわ)かば之に飲ませよ。』
     ロマ書一二章一九〜二〇節

最近の戦争はコンピューターや最新機器を使用したハイテク戦争と言われる。兵士が血を流さなくてもハイテク機器で戦争ができる、というのがウリの戦争である。しかし、最新兵器を使っても一〇〇パーセントを機械化し、化学兵器で命中させることは不可能だとアメリカは発表している。これから更に長い、議論が続くかもしれない。

  一方、早く戦争を終わらせなければ、戦争の嵐はもっと世界中に広がったかもしれない。また事実、アフガニスタンの人たちも飢えと貧しさと様々の病気の中にあって死んでいくという状況があった。しかし、戦争が終わって、多くのことが変わりつつある。

  女は教育を受ける必要はないと、女性が一切教育を受けられなかったアフガニスタンの人たちが戦争が終わって自由になった、女性が解放されたという結果が出た。日本を始め世界の各地から、貧しくてどうしようもない国にたくさんのお金と食べ物、着る物、いろいろなものが送り出され届けられている。

  この世の中は、ある意味で悪と善とが同居する世界である。皆さんはあるいはアメリカは間違っているという判断を出すかもしれないし、戦争は仕方がなかったと言うかもしれない。私たちが気をつけなければいけないことは、イエス様がおっしゃった個人対個人の問題と、国対国とはまったく別の問題として考えなければいけないと言うことである。

  日本が戦争に負けたときに、各国が日本に賠償金(ばいしょうきん)の請求をした。アジアの国々が日本に多額の賠償を求めたのである。賠償金を求めなかった国が一つだけあった。それは中国だ。毛沢東(もうたくとう)の中国ではなく、中国大陸を追われて台湾に逃れた蒋介石(しょうかいせき)ひきいる中国である。蒋介石(しょうかいせき)は日本と戦った。しかし彼は後に宣教師から個人伝道を受けて、本当に自分の罪を認めてイエス・キリストを救い主と信じた。

  台北に行くと、有名な高級博物館があり、蒋介石の遺品が展示されている。その中に彼の証が書かれたトラクトがある。そこには彼がどのようにしてイエス・キリストを信じ救われたかが書いてある。     (続く)

 

◎ 暗誦聖句 マタイ伝一三章一二節前半
それ誰にても、有(も)てる人は与えられて愈々(いよいよ)豊(ゆたか)ならん。

 

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