◆ ロマ書の学び(322)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇一〇年三月七日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  汝等(なんじら)たがいに愛を負(お)うのほか何をも人に負うな。                 ロマ書一三章八節

  自分たちの収入に見合った支出をする。必要以上に大きな出費(しゅっぴ)をすることは避ける。そして、少なくとも月収の六ヶ月分は万が一の場合に備(そな)えておくように、とクリスチャンの経済学者は提唱(ていしょう)している。

  社会経済には疎(うと)いので、現在の日本人の平均月収(へいきんげっしゅう)がどれくらいかわからないが、二〇数万円から四〇万円位(二〇〇一年)であろうか。(参考までに、フィリピンは、一般的に一万五千円から二万円前後らしい。)アルバイトは時給六八〇円〜七五〇円であろうか。深夜勤務(しんやきんむ)なら九〇〇円の募集(ぼしゅう)があちらこちらに出ている。飲食店では、パート募集九〇〇円〜一〇〇〇円うんぬん。

  時給一〇〇〇円として、一日八時間で、八〇〇〇円。月に、二五日分をかけても、そんなに高くはならない。だからフリーターの人などは、あまり収入がないと思われる。良いようにみえても、フリーターという形態は生活するには非常に不安があると思う。やはり皆さんにはきちんと定職を持つことをお勧(すす)めしたい。フリーターや契約社員では突然「明日から来なくてよろしい。」と言われることもあろう。また契約(けいやく)社員や派遣(はけん)社員は労働組合で組合員として抗議をすることもできない。

  クリスチャンは万一に備えて半年分は、貯金をしておかなければいけない。いざというときの必要に備えておく。また、いつ自分が仕事を失うことがあっても、家族が不安になることがないように備えをしておく必要がある。これはたいへん具体的で、皆さんの生活設計において考えておかなければいけないことである。

  フリーモン博士は次のようにすすめている。

  「クリスチャンは後に価値が上がる物を買う以外では、何かを買うためにお金を借りるべきではない。車、ボート、トレイラー、あるいはステレオなどは使えば価値が下がっていく物であるから、現金で支払うべきものである。(中略)

  利便性のため、また、お金の流れが記録に残るからという理由でクレジット・カードで買い物をするならば、それは役にたつであろう。しかし、小さな買い物や食料品の買い物をカードで買うのは賢い方法ではない。

  平均的にカードで買い物をする人たちは、支払いが出来ず、未払い金額のために生活費の一八%も支払額が増えている。分割払いまたはローンで買うと一八〜四八%もの利息をとられることがある。七二を利率で割ると、元本(今買うものの金額)が利息でふくらみ何年で倍になるのかが分かる。」
(『家族愛をはぐくむ処方箋』一七六〜一七七頁) 

  パウロは自分が払(はら)いきれないような多額の借金(しゃっきん)をしてはいけないと教えている。(続く)

 

◎ 暗誦聖句 ネヘミヤ記八章一〇節後半
汝(なんじ)ら憂(うれ)うることをせざれ。
 エホバを喜ぶ事(こと)は汝らの力なるぞかしと。

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