◆ ロマ書の学び(340)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇一〇年七月一八日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  われら強き者はおのれを喜ばせずして、力なき者の 弱(よわき)を負(お)うべし。おのおの隣人(となりびと)の徳(とく)を建(た)てん為(ため)に、 その益(えき)を図(はか)りて、これを喜ばすべし。
     ロマ書一五章一〜二節

   これまでロマ書一四章の中から、特に「食べ物」あるいは「日にち」ということを考えてきた。 クリスチャンの「自由の原理」とはどういうものか。

  第一は、私達は何を食べてもその食べ物によって自分達が汚れるということはない、ということである。なぜなら、神様が創造されたもので人間が食べるために備えて下さった物は、何一つとしてそれ自体で悪いということはないからである。

  出エジプト記を読むと、イスラエルの人々は神様の言葉に従わなかったために罰として四〇年の間、砂漠の中をさまよった。神様は、そういう状況の中にあっても、イスラエルの人々の中に悪い病気や伝染病が増(ふ)え広がらないように、レビ記を通して汚れた動物を食べてはならないと仰(おお)せになった。現在でも、豚肉が様々な病原菌を運ぶものだと教えられているから豚肉は生では食べない。けれども、羊の肉は雑菌が少ない肉といわれている。だから、北海道ではジンギスカンをする際、生焼けであっても「これは大丈夫、安全だから食べなさい。」と言う人が多い。

  飲み物の中には、人を酔(よ)わせるようなアルコールの強いものがある。これは、口にするのを避(さ)けなければならない。

  酒は人をして嘲(あざけ)らせ、濃酒(こきさけ)は人をして騒(さわ)がしむ。 これに迷(まよ)わさるる者は無智(むち)なり。≫シ言二〇章一節

  濃(こ)き酒は人を酔わせる≠ニ聖書に書いてある。だから、クリスチャンの立場からすると、特にアルコールを加えたり発酵させたもので、人を酔わせる目的で作られたものは避けたほうが良い。それによって、他の人々につまずきを与えないですむと思う。

  寧(むし)ろ兄弟のまえに妨碍(さまたげ)または躓物(つまづき)をおかぬように 心を決(さだ)めよ。
     ロマ書一四章一三節

   誰かのつまずきを置かないように≠ニいうことは自分の自由を行使する際に大切な心構(がま)えである。「クリスチャンなのにあんなことをやっている。あんなものを見ている。」ということになると、信仰のまだ出発点にある人や、全然信仰のない人から見るなら、私達のとった行動で他の人々をつまずかせることになるのだ。
         ( 続 く )

 

◎ 暗誦聖句 マタイ伝一三章三一節前半
天国は一粒(ひとつぶ)の芥種(からしだね)のごとし… 

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