◆ ロマ書の学び(404)

        習志野バプテスト教会週報
         二〇一一年一二月四日号
         ▽ み言葉に生きる

 

  唯一(ゆいいつ)の智(かしこ)き神(かみ)に栄光(えいこう)、世々(よよ)限(かぎ)りなくイエス・キリストに由(よ)りて在(あ)らんことを、アァメン。
        ロマ書一六章二七節

  イエス様の生(しょう)涯(がい)を見ると、イエス様の周(まわ)りには多くの病(や)める人々が集まったことを見ることができる。と同時に、経済的な貧しさを抱(かか)える人たちも集まってきた。今日の世界各地で、どの国が一番多くの人が教会に集まってくるか。

  一〇年以上前のことであるが、世界各地を伝道しておられる先生たちがおっしゃった。「今、神様の御手(みて)が置かれている地が二つある。著しい成長を遂(と)げている国が二つあるというのだ。その一つはフィリピン。もう一つはブラジルである。」と。フィリピンは今日、世界で一番神様に祝福されている国だと言われる。経済的には貧しいが、霊的に覚醒(かくせい)されている。そして、二番目に祝福されている国が、ブラジルだというのだ。

  なぜ、日本の教会は遅々(ちち)として進まないのだろうか。それは、あまりにも私たちがこの世の流れの中にどっぷりつかり過ぎているからだ。

  夏目(なつめ)漱石(そうせき)の小説ではないが、私たちはこの世の中の「義理(ぎり)人(にん)情(じょう)」に流されてしまう。そして、クリスチャンとしての証(あかし)をしっかりたてようとしていない。神様を第一とするならば、必ず神様はその人を祝福してくださり、神様の証人として生かしてくださる。教会の力は、人間の価値観(かちかん)とか数(かず)ではない。

  皆さん覚(おぼ)えておられると思うが、旧約聖書のギデオンは敵と戦う時に、何万人もの兵卒を率(ひき)いて行(い)っただろうか。神様は、「まだ多い。まだ兵隊の数が多い。」とおっしゃって、最終的に何人になっただろうか。三百人である。神様にとって、人数が多いということなど、ものの数ではない。神様の御(お)力(ちから)をあらわすには、わずか三百人の精(せい)鋭(えい)で十分であった。

  神様はどのようにしてその三百人をお選(えら)びになっただろうか。力の強い者、格好(かっこう)のいい者、背の高い者だっただろうか。その選びの方法は、どうやって水を飲むかということであった。いつ敵が襲(おそ)ってくるかわからない状(じょう)況(きょう)下(か)で、兵隊たちがどのようにして水を飲むかがテストされたのであった。

  神様は人間の「数(かず)」を求めていらっしゃらない。また、人間の持つ「富」も求めておられない。私たちは、「会社の社長であるとか、事業家が大勢いるとか、弁護士、銀行マン、医者などが大勢集まっている教会は献金が多くなっていい。」などと考えるかもしれないが、それは単なる人間の考えである。神様の基準は、そうしたお金持ちではない。

 

  ◎ 暗誦聖句 詩篇四七篇六節
ほめうたえ、神をほめうたえ


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