◆ 子供の幸福とは(三)

              一九九七年十一月二三日号

              ▽正しい信仰と賛美を

              ▽神学と音楽は密着 

父たる者よ、汝らの子供を怒らすな、ただ主の薫陶と訓戒とをもて育てよ。

                エペソ書六章四節

 子供はどういう時に怒るのだろうか。まず考えられることは、あそんでいる時にじゃまをされると怒る。ほかにも原因はあるが、家庭内で母と子の言い合いの大半がこれにあたるのではないだろうか。

「こんなあぶないものであそんではいけません!」

「おつかい行くわよ、早くしなさい」

「いつまでテレビ見てんの。いいかげんにしなさい!」

「またオモチャの取りあいをして、いいかげんにしなさい!」

「あなたはお兄ちゃんなんだから、小さい子に貸してあげなさい!」

 おとなの判断や、つごうで子供に命令をくだすから子供はおもしろくない。口ごたえをするとすぐしかられる。子供が口をとがらして自分の言い分を言おうとしても言わせないで、力で親の言うとうりにさせようとする。だんだん子供は反抗的になってくるわけだ。

 子供は親にしかられても親から離れられない。親の愛情を求めてわざと反抗をすることさえある。学校のクラスでも先生に認めてもらえるほど成績がよくないと、逆の方向へすすみ、先生にかまってもらおうと悪さをしたりする。

 父親はどのように子供を怒らせるのであろう。

 母親の関心(愛、あるいは時間)をひとりじめにして、子供に対する母の気持が行きとどかなくする。〈実はこの逆もある。赤ちゃんに手をとられてご主人をないがしろにすると不和の一因となる〉

 子供に対する教育の第一歩は、服従を教えることからはじまる、とはクリスチャンの教育者が一致するところだ。親の言うことを何でも従わせようとすると、子供は怒り出す。子供があそんでいる時なら、前もって親の予定を知らせることがよい。

「そのマンガが終ったら、おとうふを買ってきてね」

「あと五分したら家に入りなさい」

というように、子供との合意を心がけるなら、マサツは少くなる。

 子供が父親や他の弟妹に母親をとられたくないという気持の信号を発するなら、早く愛情を示してあげよう。ごほうびよりも嬉しいのは、自分の話をきいてもらうことかもしれないし、子供の人格をみとめて大人扱いをしてもらうことかもしれない。

 子供の年令と成長過程において絶えず心がけたいことは神さまに従うこと≠ナある。よろこんで。

◎ 暗誦聖句  黙示録二章十九節後半

また初の行いよりは後の行いの多きことを知る。=@


本ページへの問い合わせは ruthdick@mtj.biglobe.ne.jp までお願いします。