為しがたきこと

               一九九七年十一月三十日号

                ▽クリスマスの中心は

                 イエス・キリスト


エホバに豈(あに)為しがたきことあらんや

               創世記十八章十四節

それ神の言には能(あた)わぬところなし

                ルカ伝一章三七節

 学生の中には「神を信じない」ということが、いかにも知的な人間であると考える人がいるようだ。だが神とはどんなおかたであるかという定義づけさえしていないのである。

 日本中いたるところにマンションと名のつくアパートがある。どんなに大きくすばらしい住居かと思えば普通のアパートと全くかわりがなかったりする。イエスさまが、「わが父の家には住みか多し。」(ヨハネ十四・二)とおっしゃった所は、英語の聖書では「マンションズ」となっているから、床板がきしみ、しみだらけの天井とは雲泥(うんでい)の差である。

 日本人にとっての「神」とは、どんな意味があるのだろうか。「上」と書いて君主をさしたり、最高位の人をさしたりした。つい先頃まで私たちの先輩たちは「お上の言うことだから……」と使ってきた。人間がこの地上生活で善行をしたり、国のために働いたというと、死後には神としてまつられる国において、本当の意味での神信仰を理解されるためには時間がかかる。

 かつて米国で若い伝道者と話をした時のことであった。

「神はどこにでも存在する。僕のポケットの中にだっているんだ」

というのを聞いてア然としてしまった。

何を伝える人なのだろう。

 クリスチャンの力は祈りにあるといわれるが、あなたが祈る時に信じて祈っておられるであろうか。

「こんなことを神さまにおねがいするのは恥ずかしい」とか、「祈ってもムダだと思いますが……」ということがないだろうか。

 イエスさまは私たちに、「日ごとの糧(かて=食物)のために祈れと教えておられる。

 マリヤはみ使いの知らせにおどろいた。人間の常識、ごく一般の物理的可能性に対する問いかけをしたのだが、天使の答えは明快であった。「神の言葉にはあたわぬところなし」光あれ≠ニ神がおおせになった時この地球に光があった。

汝の信仰のごとく汝になれかし≠ニイエスさまはおっしゃった。

 私たちが信じている神は、どのようなおかたなのだろう? あなたが信じる神とは、どれほどの力を持っていらっしゃるのだろうか。

 全能の神に目を注ごう。

◎ 暗誦聖句  黙示録二章二九節

耳ある者は御霊の諸教会に言いたもうことを聴くべし


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